さて、教師がどうやって教えるかというのは、学びの成果においてはとても重要なことです。何を教えるかというよりも、どうやって教えるかの方が、学びの質に及ぼす影響は大きいという研究もあります。ここでは、まず自分の授業スタイルが主にどういうものなのかを分析するために、指導モデルの分類を紹介します。
(Gill, 2013)に少し手を加えました。
・教師主導型:教師が生徒に知識やスキルを教えるという形で、基本的に教師の指示や説明で授業が進行していきます。
ー 完全教師主導型:授業の主導権を教師が取り、生徒の参加はほとんど求められ
ません。
ー 教師実演型(デモンストレーター):授業の主導権を教師が取りますが、同時に
生徒の積極的な参加が求められ、学習者にある程度の責任(もしくは役割)を
与えます。
生徒の積極的な参加が求められ、学習者にある程度の責任(もしくは役割)を
与えます。
生徒中心型:生徒自身の活動や取り組みに焦点をあてます。
ー 進行型(ファシリテーター):生徒に責任を与えますが、大枠の授業デザイン
は教員が決め、その中で生徒主体の授業を行ないます。
は教員が決め、その中で生徒主体の授業を行ないます。
ー 完全生徒中心型(デリゲーター):授業デザインや、その授業においての学び
の責任までひっくるめて生徒が主導して行います。
の責任までひっくるめて生徒が主導して行います。
さて、まずここで全ての型を提示したのは、教師には自分がどのタイプであるか、もしくはどのタイプに近いのか、しっかり分析し、意識することが有効と思われるからです。その上で、大事なことは、4つの指導スタイルを適宜使い分け、もしくは織り交ぜて、より良い授業を作り上げていくということです。最近ではファシリテーター型がいい、といろいろなところで言われますが、それだけではいけません。何事もバランスが大事。特に自分があまり使っていない指導スタイルを意識してみてください。
ちなみに、デリゲーター(完全生徒中心型)スタイルは、普段の授業ではなかなか難しいと思うので、道徳や総合的な学習の授業で使うことをお勧めします。
出典)Gill,
E. 2013, What is your teaching style? 5 effective teaching methods for your
classroom, .
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