みなさん、こんにちは。ナルコレプシーのまさです。
いよいよ、来ました。
経口オレキシン受容体作動薬TAK861
の治験第2相が無事終了、そして、2024年上期に第3相がスタートします。
2021年度には、TAK-944の第2相段階で危険が発覚し、中断したTAK-994。肝毒障害が見られたとか。このときのナルコレプシー患者の失望は大きく、海外のSNSには「肝臓が多少おかしくなってもいいから、世に出してください」という、症状に苦しむ患者の切実な投稿も見られました。
このときは患者だけでなく、投資家の失望も大きく、株価が10%以上も下落。結果、世間でも話題になる程だったインパクトがありました。
さて、その経口オレキシン受容体作動薬が、いよいよ第3相に入ります。レポートによれば、「肝毒障害や視覚障害は見られませんでした」とあります。以前には視覚障害があったことは知りませんでした。私は知り合いの医者がこの治験に携わっていることから、この薬の凄さを確信しております。レポートには、「本試験を完了した患者さんの大部分が、長期継続投与試験に参加しました。」とあります。これも、いかにこの薬が効くかということを物語っている証拠です。
私が期待しているのは、覚醒を促すということだけではなく、このオレキシンを刺激することが、睡眠をより深くしてくれるのではないかということです。前にも書きましたが、ナルコレプシーになって日中眠気の発作に襲われてしまうのは、言うまでもなく夜間に十分眠れていないからです。多くの患者が中途覚醒に悩んでいます。私もそうで、大体1時間30分おきに目を覚まします。これが起こるのはオレキシンが不足しているからだと言われています。そう、オレキシンは覚醒だけでなく睡眠全般を支配しているのです(これを発見した筑波の柳沢先生には心から感謝です)。ということで、このオレキシン作動薬が睡眠をより深くしてくれることを私は大いに期待しています。
この病に真摯に向き合ってくださっている武田製薬さんには心から感謝です。
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