An inspector call

Sunday 3 November 2019

その他 書評 英語教育

 イギリスの中学校の英語(国語)の教材について調べている時にこの作品を発見。検索してみるとBBCで映画が作られていたので、ちょっと見てみることに。つまらなかったら最初の5分見て止めようと思っていたが、見始めると一気に引き込まれてしまった。今まで字幕なしでこんなに長く映画を見たのは初めてかも知れない。いつも英語の勉強だと思って字幕なしで見始めるが結局、英語字幕をつけてそれを目で追ってしまう。しかし、この作品は違った。私の未熟な英語力でも、十分に理解できた。そしてそれは決して映像が派手で、言葉がなくても理解できる、という理由からではない。なぜなら、映画のシーンは全て豪邸のダイニングルームで、そこから全く動かないからだ。つまり、一室の登場人物のやりとりだけでその映画が成り立っているのだ。最後の終わり方もとてもユニークで刺激的な終わり方であった。
 しかし驚くべきことは、このような作品が、中学校の国語の教材になるということである。さすが、シャーロックホームズやアガサクリスティを生み出す国である。この作品が日本の教科書にのっているのが全く想像的できない。こうしてイギリス人らしさというものが養われていくのかと、考えさせられた。