単語帳を使って単語を覚えるとはどういうことか

Thursday, 31 October 2019

英語教育

 最近英単語のブラッシュアップのために、昔買った上級レベルの単語集を見直しています。英検1級以上の単語などみていると、本当にこんな単語使うのかな、単語帳を暗記するという方法でいいのかななどと考え途中で心折れてしまいそうでしたが、今日ふとしたことがあって、この勉強の意味を実感しました。

 それは今日いつものランニングの帰りに思いついたことなのですが、ある人種問題について考えていて、「これは根深い問題だな」と思ったときに、ふと朝電車で眺めていた単語帳の"ingrained"という単語がパッと浮かんだのでした。

 このときわかったのが、一般的にみんながやっている単語帳での単語の覚え方は、自分の中にいろいろな単語をただ置いているだけで終わっていないかということです。ただ置いているだけなので、少ししたら消滅してしまいます。しかし消滅しないようにするには、その単語を何かの状況で思い出す機会を作らないといけないのです。私の今日の例だと、たまたま考えていた「人種問題」→ 「根深い」→ 「ingrained」とつながっていきました。こう考えると、単語帳で「単語を脳に一時的に置く」という作業が無意味でないことがわかります。とりあえずその辺に置いてあったから探しているときにぱっと繋がり、脳に刻み込まれるわけです。願わくばというか自分で意図的にいろいろなことを考えたり読んだりしたときに脳に無造作に置いてある単語に結びつけられればこっちのもです。そうやって神経衰弱や連想ゲームに取り組む気持ちで、わくわく楽しみながら単語を身につけていきたいものです。

そもそも考えてみると、特定の英語試験や使用状況に合わせた単語帳がこれだけ出版されているのって日本ぐらいじゃないでしょうか。この単語帳を効果的に使うようにしましょう。