ナルコレプシーの人に絶対知っておいて欲しいこと うつ伏せ寝と仰向け寝について

Tuesday 27 August 2019

ナルコレプシー

 
ナルコレプシーの人にと一番知って欲しいことを言い忘れていました。ナルコレプシーになりたての頃って、何が辛いって、夜寝入り端、もしくは睡眠中の恐ろしい幻覚症状ですよね。それはそれはあまりにリアルで恐ろしいです。崖の上から落ちていったり、ナイフで刺されたり、家族が死んでしまったり。睡眠中なはずなのに、意識はあまりにもはっきりしているので、叫び声をあげてしまいます。そのうちに電気を決して寝ること自体に恐怖を覚えるようになります。この寝入り端の幻覚がどうしたらなくなるんだろうと、私はラジオをつけながら寝てみたり、あるときはクラシックを流しながら寝てみたり、またあるときは電気をつけながら寝てみたり、いろいろ試しました。
 そして、1つ、決定的に気が付いたこと、それはうつぶせ寝、もしくは横向き寝の方が、仰向け寝で寝るよりずっと悪夢を見る回数が減るということであります。これは経験上、かなり確かなものであって、発症して10年以上経ちますが、今でも、たまに布団に入ってうつ伏せになることを忘れて仰向けで寝てしまうときは悪夢をみますが、うつ伏せや横向き寝で寝ると抑えられることが多いです。
 
 このことに関して、実証データはないのかとググってみると、発見しました! REM-associated hallucinations and sleep paralysis are dependent on body posture(寝るときの体勢がレム睡眠による幻覚症状や金縛りに影響を与える)というまさに私の求めている論文でした。それによると、79人の被験者のうち、50人(63%)の方が、寝る姿勢は幻覚の出現に影響を与えていると答え、さらに仰向け寝が最も幻覚症状を引き起こしやすいということでした。また、金縛りに関しては、72人のうち、50人(69%)の方が寝る姿勢が金縛りの出現に影響を与えているとし、そのうちの43人は仰向け寝に寝ると金縛りが起こりやすいということでありました。

 こういう情報って、意外にめちゃめちゃ重要です。ナルコレプシーの人にとって死活問題ですよ。でもなかなか知られてないですよね。ぜひ、ナルコレプシーの知人がいれば、知らせてあげてください。

 ちなみに、そうなってくると何が重要かというと、枕です。枕の情報はまた次のところではなしますね。では。
 




出典:Norbert Dahmen and Meike Kasten, 2000, REM-associated hallucinations and sleep paralysis are dependent on body posture