マルティン・ニーメラーの言葉から考える

Saturday, 25 December 2021

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先日、Youtubeで前川喜平さんの講演を観ていたとき、印象的な詩が紹介されていましたので、ここに記録しておきます。作者は、ナチス時代に、ドイツでルター派の牧師をしていたマルティン・ニーメラーという方です。ナチスがでてきた当初は、当時のドイツの保守層がそうであったように反ユダヤ的な考えを抱いていたため、ナチスに票をいれたのだが、その後ナチスの思想統制が先鋭化して教会にまで攻撃の手をいれてきたとき、彼は抵抗し、結果収容所送りになってしまいました。その後、大戦が終わって釈放されています。

以下が彼の詩です。(いくつか異なる版があるらしい)

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は共産主義者ではなかったから 

社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった 私は社会民主主義者ではなかったから

 彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった 私は労働組合員ではなかったから
 そして、彼らが私を攻撃したとき 私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった

誰かが権力者に攻撃されているとき、他人事として知らぬふりをしていてはいけないということを気づかせてくれる強いメッセージをもった詩です。