公立中学校サッカー部顧問の試行錯誤③ 「越すサポート」と「デカラ」の練習

Wednesday, 5 August 2020

サッカー部顧問



 夏休みに入って練習試合を3つ入れました。生徒たちは新チームになって生き生きしてます。課題として「パス回しがつながらない」というのがでたので、岡田メソッドの5つのプレーパターンと、越えるサポートを教えることにしました。

今日は、あの動画通り、「越えるサポート」の練習から始めました。今年からやってきた素人顧問にいきなり練習の指示を出され、いつもと違うメニューなので、「ムッ」とした生徒が初め数人見られました。新たなところで、新たなことを教える時は細心の注意が必要です。指導者自身が教える内容の本質やその必要性を理解していないと、子どもたちは「この人のいっていることは信用できない」となってしまいます。
  
 「越えるサポート」と聞いたとき、初め言葉としてなかなか入ってきませんでした。なぜならサポートというのは、ボール保持者のすぐ近くに行けばいいもんだと思いがちなので、「越える」という言葉と合わさって意味がわからなくなるからです。でも本書の説明を見て、「越える」と名付けた理由がわかりました。選手に説明する時は混乱しないよう、初めそのプレーを見せて、そのあとその名前を示しました。
 
 越えるサポート練習のあとに、「デカラ」の練習をしました。スペイン語でde cara と書くのしょうが、de とは「〜から」、caraとは「顔、正面」という意味です。「デカラ 」は、簡潔に言えば、「前を向けないとき、正面を向いている体勢のいい選手にボールを回す技術」で、これによりボールがつながるようになるということでした。練習させてみると、形はできるようになったが、なんかぎこちなくテンポがよくない。多分試合で使うことがイメージできていないのでしょう。まあ初めてやったことなので、よしとしました。

 次回は残りのブラッシング、ドライブ、シャンクを教えてみたいと思います。ちなみに、英語教師としてブラッシングとシャンクの語源の方が気になったので調べたところ、
brush: a quick light touch, made by chance when two things or people pass each
           otherとありました。「さっとすれ違う」感じでしょうか。
shank: the long stem of a key, spoon, anchorとありました。岡田さんは船の錨のイメージだとおっしゃっていましたが、単語の意味は、錨(anchor)の2つのものをつなぐ細長い柄の部分ということでしょうか。いい勉強になりました。


Anchor - Visual Dictionary