優秀な教師とそうでない教師の決定的な違い。 評価に対する考え方。

Saturday 23 May 2020

学校教育

 みなさん、こんにちは。

 偉大な国語教師大村はまは、「漢字のテスト1つとっても、点数をつけるだけでなく、どういう風な間違えをしているのか、その分析をしなければいけない。」(『日本の教師に伝えたいこと』)とおっしゃっています。

 国民的、そして世界的ヒット商品である「ポッキー」は、全く変わっていないように見えて、時代に合わせて味形のマイナーチェンジを繰り返していると言うのをどこかで読みました。

 自戒をこめて書きますが、テストをするとき、我々はその点数の「勉強した成果」の部分にのみフォーカスしすぎる傾向があります。いわゆる「総括的評価」といわれているものです。しかし、本来テストにはもう1つの重要な側面、「形成的評価」があることを忘れてはいけません。力のある教師、プロ意識の高い教師とそうでない教師の決定的な違いは、このテストに関する考え方を見れば一目瞭然です。前者はただ点数を見るだけでなく、データを重視し、間違いを分析し、指導の改善を図ります。一方、後者の教師は丸つけが終わり成績入力が済めばそれで満足、点数の責任を生徒自身のみの責任としてしまいがちです。

 最低限、間違いの多いものをメモし、もう一度解説し、再テストしましょう。そしてできれば、エクセルにデータを残して、経年変化で指導の質を分析しましょう。「形成的評価」をもっともっと意識し、指導のパラダイムシフトを興しましょう。

 忙しくて大変ですけどね。

 ではまた。