中学校の教員を務めるには、スキルと経験が必要である。「子供相手だから何とかなるだろう」と思っている人がいれば大間違いだ。私は大学卒業後、公立の中学校に勤務したが、一年目は特に苦労した(今でもしているが初めほどではない)。なぜ大変だったのか、それはスキルがなかったからである。他の専門職同様、教員は専門教科知識とともに教師スキルを磨き続け、極める覚悟が必要だと思う。一方で経験も大事である。上手くいった実践、失敗した実践を検証し、自己省察をする。教師は反省的実践家(佐藤学)であるべきだ。
笹達一郎先生の『中学校教師のための学級経営365日のパーフェクトガイド』は全ての中学校教師にオススメする。笹達一郎先生は群馬県の公立中学校英語教員である。私は笹先生の本が好きで、先生の出版された英語の本もほとんど持っている。笹先生は、私にとって理想の「バランス感覚に優れた普通の教師」である。この「普通の感覚」、「真っ当な感性」というのは極めて教師にとって大事だと思う 。学級経営本や実践本の著者の中には、強烈な個性の先生も少なくないのだが、笹先生はそのような先生方とは一線を画している。肩肘張らず、誰でも実践できる、それでいて効果がある。笹先生の本では、大体「生徒とのやりとり」が入っている。本書の最後のQ&Aによれば先生自身も人前での話が苦手だったから、授業準備の際に「シナリオ」を書いているという。そして早朝の教室で練習するという。この「シナリオ書き」は極めて効果がある。是非実践してみてほしい。
長谷川先生の『中学の学級開き 黄金のスタートを切る3日間の準備ネタ』も特に新任の先生にはいいかもしれない。本書は数人の教員が分担して各章を執筆している。編著者の「媚びない、ブレない、動じない」、「プロは批判の矢を常に己に向ける」などの言葉から、中学校教師としてのプロ意識がひしひしと伝わってくる。
笹達一郎先生の『中学校教師のための学級経営365日のパーフェクトガイド』は全ての中学校教師にオススメする。笹達一郎先生は群馬県の公立中学校英語教員である。私は笹先生の本が好きで、先生の出版された英語の本もほとんど持っている。笹先生は、私にとって理想の「バランス感覚に優れた普通の教師」である。この「普通の感覚」、「真っ当な感性」というのは極めて教師にとって大事だと思う 。学級経営本や実践本の著者の中には、強烈な個性の先生も少なくないのだが、笹先生はそのような先生方とは一線を画している。肩肘張らず、誰でも実践できる、それでいて効果がある。笹先生の本では、大体「生徒とのやりとり」が入っている。本書の最後のQ&Aによれば先生自身も人前での話が苦手だったから、授業準備の際に「シナリオ」を書いているという。そして早朝の教室で練習するという。この「シナリオ書き」は極めて効果がある。是非実践してみてほしい。
長谷川先生の『中学の学級開き 黄金のスタートを切る3日間の準備ネタ』も特に新任の先生にはいいかもしれない。本書は数人の教員が分担して各章を執筆している。編著者の「媚びない、ブレない、動じない」、「プロは批判の矢を常に己に向ける」などの言葉から、中学校教師としてのプロ意識がひしひしと伝わってくる。
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