新しいことを独学で始めるときに必要な力とは?

Sunday 2 February 2020

学校教育

 最近、プログラミング言語Pythonの勉強を始めました。独学で参考書を見ながらやっています。新しいことを学び知識や技術を身につけることはとても嬉しいことです。しかし、独学でやっているとわからないことがあったり、納得がいかないときには学習が止まってしまいます。

 私も今回本に答えのコードがあるのにもかかわらず、そしてその通りに打てば次に進めるのに、そのコードの意味がわからなくて、始めは何度となくイライラし、学習を中断しました。

 しかし途中から、あまりにイライラして進まないので、考え方を変えて、とりあえず多少意味がわからなくても「書いてある通りに先に進める戦法」を取るようにしました。そうするとまた先に進みだし、学びの快感の感覚が戻ってきました。結局、先に進んでからあとで前につまずいているところを振り返ってみると、意外と理解できるようになっていることが多いことに気づきました。ここで身を以てわかったこと、それは

新しいことを(独学で)学ぶとき、頭で理解できないところがあったときに、イライラする気持ちを抑えて、とりあえず保留する力って結構大事だな
ということです。
 
 保留すると言うのは、「わからないから飛ばす」という感覚とは少し違います。言い方を変えれば、「一度置いといて、後で考えよう」とすることです。
  
 以前、脳科学者の茂木先生がどこかで言っていたことで、「分からないことがあったときに、一度置いといて、後で考え直してみると意外とすっと答えがでることが結構ある。脳にはそういう力がある」という話を思い出しました。

 これって生徒の学習にも言えることではないかなと気づきました。自分自身の経験で恐縮ですが、高校数学で、問題集の解答冊子に答えまでの式は全部書いてあって、なんとなくは分かるが、どうしてもこのひとつの式が分からない、先生に聞いてもやっぱりわからなかった、ああいらいらする、やめよう、こうなって私は数学を捨ててしまいました。しかし、あのとき、分からないことはとりあえず保留して、明日考え直そう、とりあえず言われた通りに進めてみようと考えたら、きっと壁を乗り越え、数学をやり続けたられたんだと思います。

 そこでどの教科の教師にとっても効果的な声かけがあることが分かりました。それは、生徒に対して最大限の解説を尽くしその場での理解をできる限り求めるけれども、そのあとにこう言ってやる。

「ここが難しくて分からない人がいるかもしれないけど、どうしても分からなければ一度置いておいて、もういちど明日考え直してみよう。夜の間にみんなの脳が考えてくれるだろうから。」

 こういう言葉って、人によっては批判するかもしれませんが、私は意外と大事だなと実感しました。誰でも新しいことを学ぶときに一回で理解し身につけられる方がおかしい、つまづいて当然だ、だから気にしないでとりあえず先進めてみな

 必要に応じて、こういう言葉も使ってみようと思います。