英語教師が使っているフォント(字体)について

Saturday, 1 February 2020

学校教育 英語教育

 
今日は授業始めのプリントを作ろうと思ったのですが、「さて、フォントを何にしようか」と思い始めたが最後、「教師の使うフォント」など検索し始め、気づいたらもう本題のプリント作りから完全に外れてしまいました。悔しいので、同じ思いをする人が減るよう、ここにまとめておきます。

 フォントは、読解力に影響するらしい

せっかくプリントを作るなら、だれにとっても読みやすく、頭に入りやすいものがいいですよね。生徒もこちらが思っている以上にフォントに敏感です。以前何気なくフォントを変えたら、「先生フォント変えたね」と言ってきてくれた生徒が何人かいて驚きました。
 「教師 フォント 字体」などでヤフー検索したところ、「UDデジタル教科書体」という、デジタル教科書のフォントを作成したモリサワという企業があることを知りました。UDはユニバーサルデザインの略ですが、モリサワさんは識字障害(ディスレクシア)の人でも読みやすい字体を開発したということでした。モリサワの社員さんへのインタビューをしたブログによれば、フォントをUDデザインにすることで、健常生徒の読解力があがったこと、日本語は読めるけど英語(アルファベット)は読めないという「隠れ識字障害」というものがあるということ、英語の書き用と読み用のフォントがあるということなど、とても興味深い内容でした。
 モリサワさんの「UDデジタル教科書体」というフォントは有料ですが、無償でモリサワBizというところから、若干違うようではありますが、UDデザインのフォントをダウンロードできます。会社様に直接問い合わせたところ、学校のプリントに使って、配布などしてもよいというお返事をいただきました。教員のみなさま、ぜひお試しください。

ちなみにこのブログの英数字は、UDDigiKyoItalic-Regularというのをhttps://typesquare.com/に登録して使わせていただいています。

 フォントを使い分けることを楽しもう

教育ICTリサーチ ブログによれば、

・和文を書くときには和文フォント、英文を書くときには英文フォントを使うこと
・タイトルにはゴシック体、本文は明朝体(日本語)を使うといいということ
・スライドにはゴシック体がいいこと
 
 ということが書かれていました。


 私自身よく使うのは、

 日本語文ではメイリオ(ゴシック体の分類に入るらしい)を、英文ではComic Sans(前の先輩教員に勧められた)、Ariel(万能的に使える)です。

 そして、テストでは Times New Roman を使っています。英検やセンター試験の字体に近いかなと思うからです。


 自分のお気に入りをきめて、あとは特別なことがない限りそれで固定しましょう。読む方も、いつもとちがうフォントだと違和感を感じるようです。
 
 

 また何かあれば情報追加します。