ナルコレプシーの方へ 新薬TAK-925,TAK-944が人生を変えるときがもうすぐそこにきている!

Saturday, 28 December 2019

ナルコレプシー

 ナルコレプシーのみなさんこんにちは。今日は、これまで眠気に悩まされ、いろいろなことを泣く泣く諦めてきたみなさんのつらく苦しかった人生を180度変えてくれる可能性のある武田薬品のナルコレプシー新薬、TAK-925とTAK-944について述べていきたいと思います。

なぜ新薬が必要か
 現在日本で処方されるナルコレプシーの薬としての第一選択は、おそらくモディオダールでしょう。しかしモディオダールの効果は、私見では「ないにはこしたことはないが、飲んだからといって、眠い時は眠い」という感じでしょうか。実際、私はモディオダールを毎日服用していて、もはや飲まないと心配になるくらいですが、しかし、飲んだからといって、眠い時にはあくびが止まらず、目を瞑る以外どうにも眠気を我慢できないのです。


TAK-925とTAK-944の違いは?
 2つの薬の違いは摂取方法です。
  TAK-925は貼り薬で皮膚から血液に薬を入れるもので、TAK-944は飲み薬です。TAK-925の方は治験でかなりの効果が実証されたようですが、TAK-944の治験はこれから2020にかけて行われるものと思われます。


TAK-925の実際の効果は?
 さて、ではこのTAK-925の治験でどのような効果が出たのでしょうか。治験では、皮膚から9時間かけて薬を体内にいれました。そして効果測定は、「患者が暗室で黙している場合、どのくらいで眠りに落ちてしまうか」を脳波を測って調べていきます。モディオダールで4分程度だったのですが、リサーチデータによれば本薬で約40分起きていられたということです。これはすごいことです。その可能性は大いに期待できるでしょう。

一体いつから新薬を使うことができるようになるのか?
 新薬が発売されるには、安全性を保証するための治験を繰り返し行いますので、どうしても普通かなりの時間(10年くらいは普通にあり)を要します。しかしながら、武田薬品関係者の奮闘の甲斐あって、武田薬品として初めて厚生労働省から先駆け審査指定制度の対象品目に指定されたということです。このことで一気に発売までのプロセスが早まってくれそうです。私が人から聞いた話では、早くて2023年くらいには発売の可能性があるのではないかということでした。あと3年、待ち遠しくてたまりません。

武田薬品の日本人研究員たちの汗と涙の賜物
 ダイアモンドオンラインの記事によれば、武田薬品は近年の経営不振の打開策としてフランス人社長のウェバー氏を迎いいれ、さらにアイルランド医薬大手シャイアーを買収して、国内初のメガファーマの仲間入りを果たしました。一方で、国内唯一の湘南研究所では成果を出せず、研究者400人のリストラまで行われたということでした。そんな厳しい状況の中で起死回生のごとく生み出されたのが、このTAK-925だということです。ナルコレプシーの患者として、研究者の方々には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


参考資料
武田薬品ホームページよりhttps://www.takeda.com/jp/newsroom/newsreleases/2019/20190926-8097/v
ダイアモンドオンライン
https://diamond.jp/articles/-/217434