レッスンプランを単元毎に考えるとは、バックワードデザイン(逆向き設計)で考えるということ

Thursday 24 October 2019

学校教育 教員採用

 こんにちは。今日は授業準備の話をします。
 
 私は英語教師6年目になりますが、ようやく本当の意味で「単元毎にレッスンプランを考える」ということができるようになってきました。単元毎に考えるとは、端的にいえば、その単元の始まる前に評価テスト(単元テストや定期考査、パフォーマンステスト)が完成しているということです。そして、テストまでの時間数を把握し、逆算的にそれぞれの授業で身につけさせねばならないことを落とし込み、計画を立てておきます。その単元で使うプリント類はあらかじめ全て印刷しておきます。ここまでできて、単元毎に授業計画が立てられているといえると私は考えます。

さて、このように「評価→内容」と考えるやり方を提示したのがBackward design (逆向き設計)(Wiggins and McTighe, 2006 )です。普通は「内容→評価」とレッスンプランを考えがちなのですが、それを逆に考えるということです。これによって得られるメリットは
・授業準備が効率的にできるようになる
・定期考査の直前に教科書を終わらそうと必死になることがなくなる
・生徒にとっては授業に一貫性がでて、学びやすくなり、成績向上につながる
ということです。このようにメリットばかりなのになぜなかなかできないのか、そのことについて次回考えていきたいと思います。


逆向き設計を学ぶには…

第一人者はWiggins/McTigなので、英語で読めるなら彼らの著書
"Understanding by design"
これを京都大の西本加名恵先生が日本の教師に向けて訳してくださっているのが
『理解をもたらすカリキュラム設計―「逆向き設計」の理論と方法』

最近では2019年3月21日、西本先生と石井英真先生の
『教科の「深い学び」を実現するパフォーマンス評価: 「見方・考え方」をどう育てるか;ミカタカンガエカタヲドウソダテルカ』 
というのもよさそうです。