今日はこの10年から30年に起こるであろう英語教師の労働環境について、先輩教員と話したことを基に述べたいと思います。
昨日、現在働いている私立の学校の英語主任の先生に、来年度の意向について訊かれました。私はとりあえず教員採用試験に合格したので、公立の学校に行くことを伝えました。すると主任の先生がとっても大事なお話をして下さったので、ここに紹介しましょう。
優秀な教員を一本釣りする傾向がますます顕著になる
少子高齢化が猛烈な勢いで進む日本社会。団塊ジュニア世代の教員が大量に退職しているために、学校では若い教員の割合が高くなってきています。その切り替わりペースがあまりに速いために、これまで日本の教員が脈々と受け継いできた実践知が若手教員にしっかり継承されるかが危惧されています。またここ数年、各自治体はさらに教員を確保するために採用枠を広げていますが、「ブラック」という印象が社会に知れ渡ったために、受験者の数は伸び悩み、教員の質保証が心配されています。このように十分に教員を育成する体制がなく、教員志望者も減っている状況においては、今後ますます優秀な教員の一本釣りの傾向が顕著になってくるだろうと思われます。現在の私立学校の専任の求人をみてみると、大体30歳を皮切りにめっきり募集が減っている気がします。しかし今後は、スキルを持っている教員であれば、たとえ40歳を超えていても高給でヘッドハンティングしようとする私立学校が増えていくだろうということでした。
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