UKという国の面白さ

Monday, 7 May 2018

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 イングランドに過ごし、メディアを見て思うことは、彼らの主体性の強さである。今日も新聞を読んでいたら、環境改善のために2040年までにガソリン車やディーゼル車を廃止するという記事を見つけた。これは現段階の98%を締めるらしい。イングランドでは他にもスーパーのプラスティック包装の廃止なども宣言し、それをプロモートしている。果たしてこんなことが日本で起こるだろうか。いや、起こらないだろう。自動車会社の利権が絡んでくるし、今車を所持している人から苦情が寄せられるかも知れない。そんなことを考え、間違っても法案には出てこない。また教育の世界を見て見ると、世界に先駆けてOFSTED(オフステッド)といういわば学校水準監査機関を創り、紆余曲折をしながらも現在まで継続されている。そして他国に先んじて始めたからより多くのデータを収集でき、世界中から注目を集め、その分野では指導的な立場に立っているのである。どこからそのようなエネルギー、つまり正しいことに対してそれを堂々と主張し、周りを巻き込んでいくような力が溢れてくるのだろうか。国民性と言ってしまえばそれまでだが、それを考えるのは教育者として大事なことな気がする。私が今の段階で思うのは、そういったある意味彼らの素直さ、潔さは、究極的にはキリスト教にある気がする。つまり、何が起ころうともそれが神のご意志なら受け入れようという感じである。だから、余計な心配をしない。余計なことをしない。日本人の得意な忖度や根回しというのはあまり見られない。どんどん新しいことに挑戦する。それが逆に、あっさりしすぎている、すぐ新しいことを初めても失敗すればあとは気にしないという無責任さのようなものを日本人は感じるかも知れないが、精神衛生的にはずっと健康だし、幸福な人生をおくれるだろう。人がどう思うかを必要以上に考えない、自分の意見をもつというマインドは間違いなく教育で培われるものだろう。こちらの学校を見ていると、先生たちは余計なことを一切しない。それが意図的なのか単に利己的なのかはわからないが、そういった本人が動かなければ何も進まない状況を常に与えているのである。日本でやると、教員の怠惰だとかいってすぐに批判される、また自分たち自身がそう思い込んでるのである。教員の過労問題が取り沙汰される今、そういうことをもう一度考えたい。