教師に絶対読んでほしいシリーズ『伝説の授業採集』

Sunday, 3 December 2023

学校教育 書評

  教師は「授業」という言葉に敏感である。ということで、Amazonで本を検索していて見つけたのがこの本でした。予想以上に面白く学びが多かったのでここに共有します。ぜひ購入して読んでみてください!

 著者は電通のコピーライターの方です。著者曰く、面白い授業の共通項として、3つのポイントがあったといいます。

① ぱっと見、面白い

② そして意味がある、為になる

③ が、その出題意図ははじめには明かされない。(が気づいたら、身についている)

 本書で紹介されている授業

・テーブルを拭く授業

・薔薇の花(ふりかけ)を分解する授業

・大縄跳びのチーム戦(リーダーシップの授業)

・10文字自己紹介

・人生での初体験のことを今から3時間以内にしてSNSにアップする授業

・隅田川の花火大会について、いくつかの新聞社の記事を較べる授業

・上級生対下級生の体育大会

・したいを増やす授業

・自分で使う机と椅子をつくる授業

・金城先生の言葉「学校教育の今までの形は、テストで測る、つまり覚えるが中心であったんだけど、それは否定されるものではない。考えるためには、覚えたもの、つまりデータがないとできないので、絶対必要。でも、データをやっている間に、自分もデータ化されるような感じがする。自分という存在は、決してデータではないんですよね。」

中邑先生の言葉「教育の中に、効率をもとめてはいけないという考え方が根強い。求めちゃいけないのではなく、合理化する必要はあるんです。だらだらとやっているとそれを子どもが学んでしまいますから」