教師という生き方のススメ

Saturday 18 June 2022

学校教育 教員採用

  中学校教師になって10年が経ちます。今日は最近考えていることを書きます。

 教師というのは、いわゆる営利企業で働いている人たちとは別の世界を生きている人たちだと思います。営利企業で働いている人たちとは、要は自分らの利益を最大化しようとしている人ということです(断っておきますが、別にそういう考えが悪いとか、間違っているといいたいのではありません)。

 公立学校で働いていると、世間で当たり前のことが、当たり前でないことがよくおこります。土日にほぼ無給で部活動の顧問をしたり、残業代なしでも構わず夜遅くまで働いたり、生徒が警察に捕まったら警察署に親とともに引き取りに同行したり、土日に地域のボランディア活動に参加したり。今はそういうのを「ブラック」だ、なくそうという声をよく聞きます。

  私はあえてそのような、教師という職業をみなさんにお勧めします。教師という生き方を全うすれば、自分の心の奥が納得する人生を歩めるでしょう。

  教師という職業は、近代にぽっと出てきた仕事ではなく、人類が共同体を形成し始めた頃から存在する太古から連綿と引き継がれている存在です。民族が生き延びるためには、優れた教師と教育が必要です。

  もし一度一般就職して、そのあと教師になりたいと考えているひとがいたら、最初から教師になることをおすすめします。生きる世界が違うからです。