以前イギリスの大学院に遊学していた際に文房具店で驚いたことなのだが、B5の紙がなく、A4しか売っていなかった。B5について質問すると、「そんなのない」と言われてしまった。後で調べてみると、B5というのは日本独自の基準で、世界共通ではないらしい。B5の起源は江戸時代に使われていた「美濃判」にまで遡る。AもBも共通しているのは、縦横の比が1:√2という白銀比ということだ。私は、昔からノートや教科書がこのサイズだったため、どうもB5の方に馴染みがある。A4だと、ちょっと大きすぎると感じてしまうのだ。
さて、初任の頃、私は英語教師としてたくさんのワークシートを自作し、生徒に配っていた。あるとき、優秀な女生徒に、「先生、紙の大きさ揃えてください」と言われてしまった。そこで、はたと気づいた。恥ずかしながら、私はA4のファイルを使わせておきながら、配布するワークシートはA3やB4を無造作に使っていたのである。配慮がなかったことを反省したのとともに、この生徒に気づかせてもらって感謝したのだった。
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