プログラミング英語検定

Monday 17 February 2020

プログラミングとPython 英語教育

 最近プログラミング言語Pythonを始めてみて、この際Pythonのキーワードやモジュールの英単語リストをつくってやろうと(本職は英語教師なので)思って一応ググってみると、さすが、すでにやられている方がいらっしゃいました。

プログラミング英語検定HP参照

 非常に面白い取り組みですね。自分でプログラミングしてみると、エラーとかは基本英語で出ます。いくら様々なエラーをそのままコピペしてググれば先達の方々が訳してくださっているのでわかるとはいえ、まあその瞬間にエラー内容が読めて理解できればそれはずっといいわけです。

 興味深かったのが、上記HPの「英文スタイルガイド解説(1):節の順序」というものです。指示文を書く時、先に指示ではなく、条件を書くようにということでした。

例1) ✕ See [リンク] for more information.
        ◯ For more information, see [リンク].

 例2)  ✕ Click Delete if you want to delete the entire document.
           ◯ To delete the entire document, click Delete.

 こうすることで二つの利点があるといいます。
 一つは、条件を読まずに実行することを防げる
 もう一つは、条件に合わなければ全文を読む必要がなくなる

 ということらしいです。こうみると、日本語の感覚と近くなりますね。

例1は、「もっと情報が欲しければ、これをみなさい。」
例2は、「全体の文書を消すためには、deleteをクリックしなさい。」

 こう考えると、日本語の語順にはそれなりの利点があったんだと改めて気づかされました。

 ちなみに私も現在無料公開中のアドバンス試験というのをやってみました。プログラミング知識ほぼゼロの私でも、さっとやってみて合格できたので、ほぼ英単語の試験といっていいでしょう。ただこの英語検定のアドバンテージは、学ぶ目的がただ単に「英単語を暗記する」というところではないところです。プログラミングが第一の目的で、そのために必要な最低限な英単語を覚える、というのがいいです。だから間違っても、この単語リストをみて盲目的に暗唱すべきではないと思います。むしろ、プログラミングをやっていく中で、新たなキーワードが出てきたら、リストでチェックする、もしくはエラーが出てきたらリストみて意味を確認してみる、この繰り返しの方がずっと知的でいい学びとなるでしょう。

 今回はプログラミング英語検定について紹介しました。興味のある方はぜひ挑戦してみてください。ではまた。