つらいときがあるからうれしいときがある

Saturday, 21 December 2019

その他

 寂しい、苦しい、孤独など、人生にはつらい時期が誰にも必ずある。しかし、それをどう受け止めるかは、その人次第である。ある人はそれがあたかも一生続くかのように考え、ある人はそれが一時的なものだと考える。ある人はそれをつらいとは思わず、人生の試練だと考え、ある人は何で自分にだけこんな苦しいことがあるんだと嘆く。

 都会生活に疲れて、アマゾンの奥地で40年、自給自足で一人暮らしを続けている人がいる。高層マンションの一室で一人暮らししている祖母は、何か特別なことがあるわけでもないが、いつも楽しそうに生きている。

 幸せは、つらさなしには存在しない。初めからずっと幸せということはない。つらいときがあるから、幸せと感じる時がある。
 
 幸せを追い求めてはいけない。なぜなら意識すればするほど、それは遠のいていくから。幸せは空気のようなもので、手でつかめるものではない。幸せは雨水が地面にゆっくり染み込むように徐々に感じられる。ときにはずっとつらいと思っていたものが、後から振り返ると幸せだったということさえある。

 ではどうすればいいのか。それは、つらいや幸せというラベリングをやめて、何事にも意味があると考えることである。もしくは何事にも意味がないと考えることである。もしかしたらそのつらさは幸せへの第一歩かもしれないし、またその成功は失敗へのきっかけになるかもしれない。日々「今」を大事にし、当たり前の退屈な日々に感謝すること、そうすればいつか必ず幸せになることができるだろう。