ナルコレプシーとレストレッグス症候群(むずむず病)との関連ってあるの?

Monday 23 September 2019

ナルコレプシー



 みなさんこんにちは。今回は、ナルコレプシーとレストレッグ症候群の関連について調べたいと思います。結果から申しますと、ナルコレプシーとレストレッグ症候群には相関がある可能性が高いということです(Giuseppe Plazzi al, 2010)。


  ナルコレプシー患者は、様々なことで夜の眠りを妨げられます。まず第一に、やたら生々しくて恐ろしい悪夢、一晩に数回起こる悪夢、また睡眠時周期性運動などがあげられます。その中で、レストレッグズ症候群というのがあります。

 これはいわゆる「むずむず病」と言われ、足の裏などに虫がはっているような感覚があるということです。耐えきれないかゆみなどもあるらしいです。

  このことを調べ始めたのは、私自身が足全体にわたって、痒みが気になってきたからです。おそらくここ2、3年くらい痒かったと思われるのですが、今まであまり意識してきませんでした。しかし2ヶ月ほど前に、眠る時にあまりにも痒くていてもたってもいられなくなり、皮膚科に行きました。

診察していただくと、「ああ、これ蕁麻疹だね」とあっさり言われて、アレジオンというのみ薬をもらいました。一応レストレッグズの可能性をきいてみたのですが、それではないでしょうとのことでした。帰って早速その薬を飲むとすっかり足の痒みが引いたのでした。ただ毎日飲まないとすぐ痒みがでてくるので、しばらくの間は飲み続けようと思っています。抗ヒスタミンというこの手の薬は眠気を催すものが多いので、夜寝る時に飲むようにしています。

 さて、私の場合はおそらくむずむず病ではなかったものの、これを読んでくださっているナルコレプシーの方の中にはそのような症状がみられたらむずむず病の可能性がありますので気をつけてください。

 また、ナルコレプシーの方の掲示板をみていると、足の皮膚に何らかのトラブルが起こっている方が意外に多いことに気付かされます。論文を調べてみたのですが、ナルコレプシーと皮膚のトラブルについてのものは見当たりませんでした。素人なりに私が考えていることは、「自己免疫疾患(Auto-immune)」というキーワードです。ナルコレプシーも自己免疫疾患説が昔から言われています。この問題に関しても、研究が進むことを願っています。









(出典:Giuseppe Plazzi, Raffaele Ferri, Elena Antelmi, Sophie Bayard, Christian Franceschini, Filomena I.I. Cosentino, Beatriz Abril, Karen Spruyt, Federica Provini, Pasquale Montagna, Yves Dauvilliers, Restless Legs Syndrome is Frequent in Narcolepsy with Cataplexy Patients, Sleep, Volume 33, Issue 5, May 2010, Pages 689–694,)