全身やたらとかゆい! ナルコレプシーとアトピー的な皮膚炎について

Sunday 6 October 2019

ナルコレプシー

 
最近私をずっと悩ましているのがアトピーのような痒みです。掻くと、左のように赤いボツボツがでてきます。初めは下肢部分が中心でしたが、今では頭から体から全てが痒くなります。主治医の先生に診てもらうと、レストレッグズ症候群(むずむず病)を疑われましたが、私としては、なんかそれとは違う気がしました。主治医の先生には、「とりあえず塗り薬だね。抗ヒスタミン薬もあるけど、眠気を催すからだめだろうね」と言われました。それから塗り薬を塗りました(タイガーバーム)が、塗った直後はいいのですが、根本的な痒みの解消にはなりませんでした。その後あまりにも痒みが気になりだしたので、皮膚科に行きました。そこでお医者さんにナルコレプシーとの関係を聞くと、「ナルコレプシーは関係ないだろう。これは一般的な蕁麻疹だな」と言われました。そこで抗ヒスタミン薬をもらいました。何でもあまり眠気を催さないものだと言われました。これを飲むと、確かにすっかり痒みが治まったのでした。

 しかしながらなんとなく腑に落ちなかった私は海外サイトのナルコレプシー患者のフォーラムをみてみました。すると、、、何と!私と同じような症状に苦しむ人が少なからずいることがわかったのです。そこで交わされているキーワードは「Autoimmune」でした。ナルコレプシーのことをちょっと調べている人ならピンっときたかもしれません。そう、ナルコレプシーの要因の一仮説とされている「自己免疫疾患」です。そこでGoogle Scholarで論文を検索してみましたが、それらしいのが見つかりません。

 諦めていたらつい昨日、偶然『Concomitant atopic dermatitis and narcolepsy type 1: psychiatric implications and challenges in management』という論文があがっているというお知らせメールを受けました。タイトルを読んで、「お!これはまさしく自分のと同じだ」と思いました。この論文によれば、
"Along similar autoimmune pathways to NT1, defects in the innate and adaptive immune response in conjunction with epidermal barrier dysfunction are implicated in the pathogenesis of atopic dermatitis (AD). "
すいません、正しく訳せませんが、多分、「ナルコレプシー型タイプ1と同様に、皮膚の保護機能に関する免疫反応に欠陥があり、それがアトピー皮膚炎のような症状に関連しているのではないか?」ということでしょうか。とにかく、これが本当ならナルコレプシーの自己免疫疾患説を補強するものとなるのではないでしょうか?この論文では、さらに、「埃のダニ」や「不安やストレス」がアトピーのような痒みとナルコレプシーの症状を悪化させることを示唆していました。

 今回の調べで、ナルコレプシーとアトピーのような痒み、そして2つを結びつけている自己免疫疾患というキーワードが浮上してきました。今後の研究の進展を期待します。

 ちなみに、「自分も同じような症状あるよ」という人がいたら教えてください!では。

出典:
Chin JBearison CSilverberg N, et al
Concomitant atopic dermatitis and narcolepsy type 1: psychiatric implications and challenges in management