ナルコレプシーの人の脳って、例えるなら・・・

Sunday, 25 August 2019

ナルコレプシー

 
 雑誌Newtonの2019年8月号で睡眠に関する特集が組まれていたので、読ませていただきました。筑波大の柳沢教授の研究チームによれば、疲れている脳内のタンパク質物質にリン酸化という現象が起こっていることを発見したということです。眠気が強いほど、そのリン酸化も多く起こり、睡眠をとると解消されるということです。もしかしたらこれが「眠気」の正体ではないかということでした。つまり我々はよく「疲れが溜まった」といいますが、あれは「リン酸が溜まった」というべきでしょうか笑。この説は自分の眠気の感覚ととてもマッチしたので、納得してしまいました。ナルコレプシー患者の脳で考えれば、もしかしたら、リン酸化が健常者より早くおこるということでしょう。もしくは、眠りによってリン酸化が十分に解消されていないという可能性もありますが、私自身の感覚からいうと、起きた時はとてもスッキリしているので、こっちの可能性は少ないかなと思います。もちろん、ナルコレプシー患者は夜よく眠れないので、リン酸化が解消されきっていないという可能性も捨て切れないですが。



 さて、私はナルコレプシーですが、発症以来、自分の脳は欠陥品みたいだと思ってきました。だってすぐ眠たくなるくせに、ちょっと寝るとあっという間にぱっと回復した気分になる、そしてまたすぐに眠くなるという感じだからです。私はこれを例えるなら、不良品の充電池だと思っています。どういうことかというと、すぐ充電完了になるのに、使い出すとすぐバッテリーがなくなる充電池のようだからです。充電池は充電を繰り返すと、だんだんバッテリーがすくなってきて、例え満タンになっても、使い始めるとすぐに切れてしまいます。なんかナルコレプシーの脳に似てませんか?

過去に聞いた話ですが、そうならないようにするためには、なるべくちゃんと毎回最後まで使い切ってから充電しなければいけないということでした。若干残った状態で充電すると、少しずつ使用できるバッテリーがその分減っていくわけです。
 この観点から解決方法を考えると、

① リン酸化が早くなるのをどう抑制する
② 睡眠によってちゃんとリン酸化を解消できるようにする

ということでしょうか。

(上の内容は患者自身の個人的な感覚で、医学的根拠はありません。)