教師の存在意義が問われる、スタディサプリというゲームチェンジャー

Sunday 15 May 2022

学校教育

  先日私の自治体にスタディサプリが導入されました。これは、私が思うに、授業のあり方を一気に変えるゲームチェンジャーになりうるものだと、戦々恐々しておりますが、なかなか世間では話題になっていません。今日はそんなスタディサプリのことをはなしておきます。

  まずスタディサプリについて簡易説明をしておきます。これはリクルート社が運営しているサービスで、自治体が法人契約をするところも増えているみたいです。何ができるかというと、ほぼ全ての授業が動画で見放題です。教師としては宿題管理でも使えます。たとえば、誰が家庭学習をタブレットでどれほどやったかがデータとしてとれます。また、不登校の子はこれを見て自学が可能になります。

  これらの肯定的な要素がある一方で、当然デメリットもあるわけです。その1つは、教育を無機質なものへと貶めてしまうことだと思います。全てやるべきことが、動画になってすでにそこに置いてある。それを片っぱしから一人で見ていく。そこにわくわくはあるでしょうか。

 ラッセルは、「教育は、以前は多分に楽しむ能力を訓練することと考えられていた。」と言いました。この言葉は、これからの時代、さらに強調されることになるでしょう。